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これまでのHCVの研究と現在の焦点、今後の問題点を明らかにする!
C型肝炎ウイルス
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- HCVが発見されて12年、2000年を機会に、これまでの研究がどのようにされ、現在の焦点、今後の問題点を明らかにする。
- HCV発見当初から研究に携わり、現在も活躍中の研究者が最新情報を提供。
- 1章から3章にはHCVの遺伝情報とウイルス本体について、4章〜6章はウイルスの増殖と肝炎発症様式および動物モデルについて、7章、8章ではHCVの診断法や感染様式について、9章〜11章ではC型肝炎の臨床について、12章ではC型肝炎の治療法、13章はC型肝炎の今後の展望について掲載。
- 参考文献は学術的利用価値を考えてできるだけ中心になった原著を多く収録した。
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編著者 |
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加藤 宣之(岡山大学 医学部教授) |
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執筆者
(担当章) |
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加藤 宣之(岡山大学医学部分子細胞医学研究施設教授(1章・4章))
土方 誠(京都大学ウイルス研究所がんウイルス研究部門助教授(2章))
小原 道法(東京都臨床医学総合研究所放射線医学研究部門室長(3章))
小原 恭子(東京都臨床医学総合研究所放射線医学研究部門(3章)))
垣内 雅彦(三重大学医学部第三内科(3章))
渡辺 省三(三重大学保健管理センター(3章))
池田 正徳(横浜市立大学医学部第三内科(4章))
井廻 道夫(自治医科大学大宮医療センター消化器部門教授(5章))
小池 和彦(東京大学医学部付属病院感染症内科助教授(6章))
田中 慧(東京都立墨東病院副院長(7章))
田中 武(東京都立墨東病院肝臓内科(7章))
溝上 雅史(名古屋市立大学輸血部助教授(8章))
加藤 孝宣(名古屋市立大学医学部第二内科(8章))
八橋 広(国立長崎中央病院臨床研究部ウイルス研究室長(9章))
林 紀夫(大阪大学大学院医学研究科消化器内科教授(10章))
小林 健一(金沢大学医学部第一内科教授(11章))
金子 周一(金沢大学医学部第一内科助教授(11章))
松下 栄紀(金沢市立病院消化器科医長(11章))
田中 克明(横浜市立大学医学部消化器内科教授(12章))
下遠野邦忠(京都大学ウイルス研究所がんウイルス研究部門教授(13章)) |
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体裁/価格 |
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体裁:B5判 300ページ 上製本
定価:本体23,000円+税
発行日/2000年8月31日
コードNo. 903 |
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C型肝炎ウイルス(HCV)が発見されてほぼ12年が経過し、予防診断法の確率によりHCVによる輸血後肝炎は我が国ではほとんどみられなくなっている。また、HCVの基礎研究も格段に進展したが、いまだにワクチンや有効な抗HCV剤(インターフェロンの有効率は30%)が開発されていないのが現状である。HCVに関する研究は怒濤のごとく行われ、わずか10年を経過した現時点で約12,000もの論文が報告されている。このことからHCVに関する研究のインパクトの大きさや研究者の参入ぶりがうかがえる。
世界的にみるとHCV感染は拡大し続けており、現在感染者は1億人と推定されている。東南アジアやアフリカ諸国の中には、国民の10%以上が既に感染してしまっている国さえ出現している。米国でも最近400万人がHCVに感染していることが明らかになり、エイズ対策からC型肝炎対策へと転換しつつある。我が国でも200万人以上いると推定されているHCV感染者からの肝がんの発症者数は今後も増加するものと予測されていることから、慢性肝炎の段階でウイルスを排除或るいは激減するすることができれば、肝がんの発症を予防することができると考えられる。
従って、新たな抗HCV剤の開発が急がれる事態となっている。本書がC型肝炎の研究者や実際の診療に携わっておられる臨床医の方々のお役に立てれば幸いである。(加藤) |
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【第1章】HCVゲノムの構造 (加藤 宣之) |
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1.1 はじめに
1.2 HCVゲノムの分子クローニング
1)非A非B型肝炎ウイルス
2)HCVの発見
3)HCVゲノムの解明
1.3 HCVゲノムの構造
1)遺伝子の全容
2)非翻訳領域
3)コア領域
4)エンベロープ領域
5)非構造領域
6)3’非翻訳領域
1.4 HCVゲノムの多様性
1)遺伝子型
2)同一遺伝子型での多様性
3)超可変領域
1.5 HCVゲノムの変異性
1)変異速度
2)宿主免疫からの逃避 |
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【第2章】HCVタンパク質の機能 (土方 誠) |
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2.1 はじめに
2.2 HCVタンパク質産生機構
1)構造タンパク質量域
2)非構造タンパク質領域
3)翻訳後修飾
2.3 HCVタンパク質の機能
1)コアタンパク質
2)エンベローブタンパク質(E1,E2)
3) NS2
4) NS3
5) NS4A
6) NS4B
7) NS5A
8) NS5B |
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【第3章】C型肝炎ウイルス粒子 (小原 道法、他) |
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3.1 はじめに
3.2 HCV感染者血漿中のウイルス様粒子探索試料の作成
3.3 抗HCVエンベロープ抗体の作製とその特性の評価
1)抗HCVエンベロープ抗体の作製
2)抗HCVエンベロープ抗体の評価
3.4 ウイルス様粒子の電顕による観察
3.5 金コロイド免疫電顕法(間接法)
3.6 免疫電顕法によるHCV粒子の観察とその超微形態
3.7 培養細胞によるHCV粒子形態の同定 |
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【第4章】HCVの増殖機構(池田 正徳、他) |
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4.1 はじめに
4.2 ヒトリンパ球におけるHCV培養系
1)HPBMa細胞におけるHCVの複製
2)MT-2細胞におけるHCVの複製
3)その他のHCV感受性リンパ球
4)ウイルス伝播様式
4.3 ヒト肝細胞におけるHCVの複製
1)PH5CH細胞におけるHCVの複製
2)HCVに感受性を示すその他の肝細胞
4.4 HCV感染細胞由来のHCVの遺伝子解析
1)培養細胞中のHCV集団の変化
2)HCV感染細胞由来のHCVゲノムの全構造
3)HCVの細胞指向性
4.5 HCV感染系を用いて見い出された抗HCV剤、ラクトフェリン |
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【第5章】HCV感染に対する免疫応答と肝炎発症機序 (井廻 道夫) |
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5.1 はじめに
5.2 ウイルス感染に対する免疫応答
5.3 HCV感染に対する免疫応答
1)HCV感染に対するTh応答
2)HCV感染に対するCTL応答
3)HCV感染に対するDC機能
4)HCV感染に対する液性免疫応答
5.4 HCV感染における肝細胞障害・肝組織障害機序
5.5 HCV感染持続化の機序 |
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【第6章】HCV肝炎の動物モデル(小池 和彦) |
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6.1 HCV動物モデルの条件
6.2 HCV感染モデルとしてのチンパンジー
1)モデルとしてのチンパンジーの利点
2)チンパンジーモデルのヒトとの相違点
3)新たな感染モデルとしてのチンパンジー(HCV cDNAによる感染成立)
6.3 HCV感染症のマウスモデル
1)マウスモデルの利点と欠点
2)HCVトランスジェニックマウスモデル |
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【第7章】C型肝炎の診断法 (田中 慧、他) |
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7.1 はじめに
7.2 HCV抗体検査
1)C型肝炎ウイルス抗体(HCV抗体)発見の歴史とその概説
2)Core,NS領域のHCV抗体検査の意義
3)定量的抗体価測定の方法
4)Core,NS3抗体の臨床的意義
7.3 抗体を用いたHCV遺伝子型の決定
7.4 HCV RNA検査の概要と意義
1)PCR法を用いたHCV RNAの検査
2)分枝鎖DNAプローブ法を用いたHCV RNAの検査
3)HCV Core蛋白定量
4)各HCV定量法の関係
7.5 HCV量測定の臨床的意義 |
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【第8章】HCVのタイプ分類と感染様式(溝上 雅史、他) |
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8.1 HCVのタイプ分類
1)HCVのタイプ
2)HCVの遺伝子型
3)HCVの遺伝子型と国内での分布
4)HCVの遺伝子型と世界での分布
5)HCVのタイプ特異抗体法
8.2 HCVの感染様式
1)HCVの感染経路
2)HCV家族内感染
3)HCVの夫婦間感染
4)HCVの母児感染
5)HCVの医療事故による感染 |
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【第9章】C型肝炎の臨床−急性肝炎(八橋 弘) |
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9.1 はじめに
9.2 本邦の散発性急性肝炎の発生頻度
9.3 本邦の輸血後急性肝炎の発生頻度
9.4 C型急性肝炎の診断
1)抗体診断
2)遺伝子診断
9.5 C型急性肝炎の自覚症状
9.6 C型急性肝炎患者の背景因子
9.7 C型急性肝炎の検査所見
9.8 C型急性肝炎の予後
9.9 劇症肝炎におけるHCVの関与
9.10 C型急性肝炎の治療
1)治療に関する基本的考え方
2)安静
3)食事療法
4)薬剤
5)インターフェロン治療 |
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【第10章】C型肝炎の臨床―慢性肝炎、肝硬変―(林 紀夫) |
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10.2 疫学
1)HCVの感染経路
2)HCV感染の自然経路
10.2 病態
1)病理
2)肝細胞傷害機序
3)肝外病変
10.3 臨床症状
10.4 診断
1)HCV感染の診断
2)超音波検査
3)腹腔鏡像と組織診断
4)鑑別診断
10.5 治療
1)C型慢性活動性肝炎に対するインターフェロン治療
2)その他の治療法 |
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【第11章】C型肝炎の臨床―肝細胞癌―(小林 健一、他) |
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11.1 本邦における肝細胞癌の疫学
11.2 肝細胞癌の背景因子の特徴とその変遷
1)肝細胞癌の背景因子
2)肝細胞癌の背景因子の変化
11.3 C型慢性肝炎、C型肝硬変から肝細胞癌への進展
11.4 肝細胞癌ハイリスクグループ設定とその意識
11.5 肝細胞癌の臨床像と予後
1)肝細胞癌の臨床症状
2)診断
3)肝細胞癌の治療と予後
4)成因別の肝細胞癌臨床背景の比較 |
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【第12章】C型肝炎の抗ウイルス療法(田中 克明) |
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12.1 はじめに
12.2 IFN
1) IFNの種類
2)現在使用されているIFN製剤
3)IFNの作用機序
4)C型慢性肝炎に対するIFN治療の問題点
5)治療効果を左右する因子
6)新しいIFN製剤
12.3 IFNの抗ウイルス作用を増強する可能性のある薬剤
1)リバビリン(ribavirin)
2) thymosinα
3) コルチコステロイド
4)azidothymidine
5) ofloxacin
12.4 IFN以外で単独で抗ウイルス作用を示す可能性のある薬剤
1)ラクトフェリン(lactoferrin)
2) 今後、期待される治療薬 |
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【第13章】C型肝炎ウイルス研究のさらなる発展(下遠野 邦忠) |
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13.1 はじめに
13.2 HCVの分子生物学的な観点から
13.3 ウイルスの増殖系
13.4 持続感染の問題
13.5 HCV感染は細胞に直接障害を引き起こすか?
13.6 病気との観点から
1)遺伝子型と病原性
2)治療
3)肝がんの発症とHCVの役割 |
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