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事故予知・予測技術の問題が急務となっている。その解決策!
    高分子製品の長期品質保証とリスク対策

    〜リスクに立ち向かう技術〜 最近の大事故、大事件例も分析
本書の特色
  1. 本書では一応対象を高分子製品としていますがそれに限るわけではありません。
  2. 最近の大事故、大事件例(事故の対応から眺めた場合)も掲載、解説。
  3. 製品区分別被害状況、事故原因事故再発防止処置、製品関連裁判の状況、
    裁判例要因、PL法への対応も掲載。
  4. 現場技術者が知りたい事、樹脂メーカーが言いたくても言えなかった事を敢えて掲載しました.。
編 著

執 筆 者
(執筆順)
早川 淨 K&Mアルスラボラトリウム所長 元 名古屋工業技術試験所

安永 茂樹 元・テイジンアモコエンジニアリングプラスチック株式会社
大武 義人 化学物質評価研究機構 高分子技術センター
藤井 善通 セイコー化工機株式会社 複合材料研究室
田澤 真人 産業技術総合研究所 基礎素材研究部門
浦辺 修一 東光電気株式会社 商品開発研究所
岩田  稔  宇宙開発事業団 技術研究本部
貴家 恒男 元・日本原子力研究所 高崎研究所
冨板  崇  有限会社ウエザリングワークショップ
西澤  仁  西澤技術研究所
片岡  寛  一橋大学大学院 商学研究科
田中 芳雄 元・製品安全協会 現・TAY R & D
福島 敏夫 北九州市立大学 国際環境工学部

体裁/価格 体 裁/B5版・385頁・上製本
定 価/55,650円(税込)
     (本体53,000円)
発刊日/2004年2月20日
発 行:アイピーシー出版部
コードNo. 942
発刊に際して
「長期品質保証、これは文字通りこれからの生産に携わる企業の危急存亡にかかわる問題であり、それは重大な事故が次から次へと起こってくるという現実から明らかである。例えばリコールというのは製造者や事業者が長期間の品質を保証しておきながら、それに失敗した、そして場合によっては人々の安全を損なうと同時に信頼を保つことができなくなった、ということを示している。作って売れれば後はどうなっても知らない、というわけにはゆかないのである。
一方、寿命の予測は取りもなおさず材料や製品自身の限界を知ることであり、製品という社会との繋がりを持つものを対象とすると予測するだけでは終わらない。このデータから何が保証できるかを考える必要がある。だから品質保証の基礎である寿命の予測ができないことには消費者を納得させるような長期間の品質保証ができないし、従って販売にも事欠くことになる。
しかし、対象が複雑なシステムである限り、これまでに満足な寿命予測法は現れていない、将来もその希望は持てないであろう。仮に保証が受け入れられても、リスクは(技術的にも社会的にも)長期にわたって常に存在することを覚悟しなければならない。まして企業は常に新しい開発や用途の模索に血眼なのであり、寿命予測に関係するリスクは今後減るどころか常に増大すると考えざるを得ない。やはりPL(製造物責任)問題は起こりうるであろう。もし起こったらどうなるか、多くの例がそれを実証している。
本書は現場技術者が知りたい事、言いたくても言えなかった事など、又製品に直面した最近の事故、事故例など、多くのデータを基に業界の第一人者に記述、解説していただいた画期的な書と言える。この機会に関係諸氏の座右書としてお勧めする次第です。
目次
第1章 高分子製品の寿命予測における難問とリスク対策(早川 淨)
1.1 高分子システムの寿命予測における技術的難問題
 1.1.1 製品・商品など複雑なシステムの寿命と予測
1.2 寿命予測研究の諸難問
1.3 寿命の予測から予知へ
 1.3.1 予知の考え方
 1.3.2 事故の予知と前兆
1.4 長期品質保証とリスクヘッジ
 1.4.1 リスクの考え方と対策
  1)リスク管理(リスクヘッジ)
 1.4.2 信頼性設計
 【付1】高分子製品の直面した最近の事故
 【付2】最近の大事故、大事件
 【付3】タイヤの事故
 【付4】発火事故
 【付5】廃棄物処分場の遮水用シート
第2章 長期品質保証−材料、製品−
2.1 高分子成形材料(スーパーエンプラ)の使用応力と寿命予測(安永 茂樹)
 2.1.1 縮合系芳香族ポリマーと分子量
 2.1.2 使用応力
 2.1.3 耐環境応力割れ(ESCR)
 2.1.4 高分子の劣化
 2.1.5 実物テスト
 2.1.6 寿命予測
2.2 ゴム製品の長期品質保障とリスク対策(大武 義人)
 2.2.1 材料劣化とトラブル発生率の関係
 2.2.2 ゴムの長期保存
 2.2.3 長期品質保証をするための手段
  1)金型からの取り出し
  2)保 管
  3)金型(強度アッブ、疲労劣化を防ぐために、Rをとろう)
2.3 FRP構造物の寿命予測とリスク評価、設計(藤井 善通)
 2.3.1 FRP構造物の長期使用事例
  1)プラント
  2)船  舶
  3)FRP橋梁
  4)住宅設備
  5)12年使用煙突
 2.3.2 寿命推定手法
  1)下水道用FRPパイプ
  2)耐候性
  3)時間温度換算
 2.3.3 設 計
 2.3.4 FRPの長期寿命に関する課題
2.4 太陽エネルギー機器への高分子材料の利用とその劣化(田澤 真人)
 2.4.1 太陽エネルギー機器への高分子材料の利用
  1)太陽エネルギー機器
  2)太陽エネルギー機器における高分子材料
 2.4.2 太陽エネルギー機器用高分子材料の劣化に関する研究
2.5 固体電気絶縁材料の寿命予測とリスク対策(浦辺 修一)
 2.5.1 IEC規格における電気絶縁システム評価の概要
 2.5.2 電気的劣化と寿命予測
  1)電気的劣化の形態
  2)寿命予測法
 2.5.3 熱劣化と寿命予測
  1)熱劣化の形態
  2)一般的寿命予測法
  3)短時間寿命予測法
 2.5.4 湿度による劣化と寿命予測
  1)湿度による劣化の形態
 2.5.5 絶縁設計と劣化
 2.5.6 リスク対策としての絶縁劣化診断
  1)直流電圧印加法
  2)交流電圧印加法
  3)その他の手法
  4)絶縁劣化診断に関する近年の動向
 2.5.7 各種機器の寿命の実態
 2.5.8 電気絶縁技術の将来展望
2.6 有機系材料の宇宙環境における寿命評価(岩田 稔)
 2.6.1 宇宙環境要因と長期信頼性評価
  1)紫外線
  2)荷電粒子放射線
  3)原子状酸素
  4)アウトガスとコンタミネーション
2.7 放射線場で使用する材料・部品の信頼性の保証と寿命の予測(貴家 恒男)
 2.7.1 基礎的な事項
 2.7.2 各種高分子の耐放射線性
 2.7.3 軽水炉環境での放射線劣化
 2.7.4 原子炉環境で使用される材料の寿命評価
  1)熱劣化
  2)原子力用電線材料の寿命評価?
  3)原子力用電線材料の寿命評価?
 2.7.5 特殊環境下で使用する材料
  1)全芳香族高分子の耐放射線性
  2)芳香族高分子の劣化機構
 2.7.6 繊維強化複合材料
  1)熱硬化型マトリックス複合材料
  2)熱硬化型ポリイミド系複合材料
  3)熱可塑性マトリックス複合材料
 2.7.7 極低温および高温での照射効果
第3章 寿命予測技術(冨板 崇)
3.1 屋外暴露における劣化の予測と特性変化シミュレーション
 3.1.1 屋外暴露試験
  1)「屋外暴露試験」の意味
  2)利用可能な公的屋外暴露試験場
  3)JIS Z 2381-2001、大気暴露試験方法通則
  4)環境劣化因子の測定
  5)「屋外暴露試験」の管理で、記録する項目
 3.1.2 環境劣化因子
  1)化学的環境劣化因子
  2)物理的環境劣化因子
  3)生物的環境劣化因子
 3.1.3 数式モデルの展開
 3.1.4 人工促進劣化試験
 3.1.5 特性変化シミュレーション
  1)シミュレーションの概念
  2)パソコン・ソフトウェア
  3)非線形・回帰分析による劣化特性値の決定
 3.1.6 次の研究課題
第4章 リスク対策−不燃化−(西澤 仁)
4.1 高分子材料の燃焼と難燃化技術
 4.1.1 高分子材料の燃焼と難燃化機構
  1)着火段階における熱収支
  2)燃焼表面の酸素濃度
  3)燃焼方向による燃焼挙動の相異
  4)サイズによる燃焼性の相異
  5)含有水分量による燃焼性の差
  6)燃焼残渣として生成するチャー
  7)燃焼時に生成する煙、ガス
 4.1.2 高分子材料難燃化技術の最近の進歩
  1)高難燃環境対応型難燃材料の開発
  (1)微粒子化、ナノコンポジット化による難燃
  (2)水和金属化合物を中心とした難燃化技術
  (3)リン系難燃剤を中心とした難燃化技術
  (4)その他難燃剤による難燃化技術
  (5)相乗効果による難燃化技術
第5章 リスク管理
5.1 市場における商品寿命のマネジメント― 商品開発のリスク軽減のための市場分析に繋げるために ―(片岡 寛)
 5.1.1 イノベーションの重要性
 5.1.2 イノベーションを商品市場化へ
 5.1.3 商品寿命の短縮化傾向の進展と商品開発
 5.1.4 プロダクト・ライフ・サイクル(PLC)の効果的マネジメントの確立
  1)PLC理論の登場とその市場的意味
  2)PLCの一般的需要曲線とPLCの段階特定の重要性
  3)PLC理論の適用
  (1)商品カテゴリーの確認
  (2)商品の代替現象とライフサイクル
  (3)PLCを支える新商品のタイプ
  (4)商品寿命(PLC)の決定要因
  4)PLCを左右する市場化以前の開発活動
  5.1.5 市場優位の確立のための商品の短命化、延命化
5.2 高分子関連製品の製造物責任対策と品質保証(田中 芳雄)
 5.2.1 高分子関連製品での製造物責任
 5.2.2 製造物責任法
  1)欠 陥
  2)誤使用と過失の相殺
  3)事故原因不明の場合
  4)賠償される損害の範囲
  5)責任主体
  6)中古品、再生製品の事故
  7)責任期間
  8)免責事項
 5.2.3 製造物責任(PL)法への対応
  1)製品関連事故による紛争の法務
  2)原材料・部品製造業者の責任
  3)欠陥のある原材料、部品と完成品製造業者の責任
  4)完成品製造業者と原材料・部品製造業者との責任
  5)販売、流通業者の対応
5.2.4 製品関連事故訴訟におけるわが国の裁判例
  1)欠陥判定の考慮事項
  (1)製造物の特性
  (2)通常予見される使用形態
  (3)製造物が流通に置かれた時期
  (4)製品の改良、リコール、新製品開発との関連
  (5)行政上の製品安全規制あるいは安全基準との関連
  (6)推定規定に関連した裁判例
  2)責任主体に関する判例
  (1)輪入業者が責任主体
  (2)表示者が責任主体
  3)開発危険の抗弁に関する判例
  4)国際裁判管轄権の取り扱い
  5)原料、部品、部材製造業者の責任
  6)裁判判例リスト
5.2.5 製品安全
  1)安全の定義
  2)安全の対象はミクロ環境からマクロ環境まで
  3)製品安全の基本
5.2.6 製造物責任管理
  1)危機管理(Risk Management)
  2)危機評価(Risk Assessment)
5.2.7 製品安全管理と製品安全
  1)品質保証による製品安全
  2)信頼性技術による製品安全
5.2.8 製品安全を確保する技術
  1)製品事故未然防止技術
  2)製品安全評価技術
  3)製品事故原因究明技術
5.2.9 国際規模での組織的な製品安全
第6章 信頼性設計(福島 敏夫)
6.1 環境調和型設計と高分子材料
  6.1.1 高分子材料および先端複合材料と建築材料・部材・部品・建築物
  6.1.2 資源循環と環境保全に配慮した環境調和型設計の必要性
  1)資源循環の流れと環境問題
  2)高分子材料およびFRPに関する環境リスクと対策
  3)環境調和型材料(エコマテリアル)の基本的考え方
 6.1.3 建築材料のエコマテリアル化とエコマテリアル型建材
 6.1.4 環境調和型材料設計と環境調和型生涯設計
 6.1.5 環境調和型材料設計の要点と具体例・ピッチ系炭素短繊維補強セメント系複合材
  1)エコマテリアル化と資源循環プロセス
  2)環境調和型材料設計
 6.1.6 環境調和型生涯設計の要点と具体例・外断熱構法
  1)環境調和型生涯設計の内容
  (1)環境調和型生涯設計の目的
  (2)エコライフサイクル・デザインの行為
  (3)環境調和型生涯設計の主体
  (4)環境調和型生涯設計の効果
  2)外断熱構法への環境調和型生涯設計の適用
  (1)基本的設計法
  (2)耐用年数の設定
  (3)材料要素技術
  (4)LCA的評価法
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