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益自然科学技術の研究者必携の書 !!
共生システム論
−生命体と地球環境との調和−
本書の特色
  1. 自然資源を利用して、社会文明を構築した人間が、人口増加し、地球環境問題に当面している。本書では、これらの問題解決法が取り上げられている。
  2. 生態系の安定性には、エネルギー、大気、水質、土質、食糧らの自然資源のホメオスタシス(恒常性)を維持することが不可欠となることが解説されている。
  3. 生態系の相互強調によって、共生システムは成立し、これに必要な工学方法が本書に盛り込まれている。
  4. 工学方法として、省エネルギー、廃棄物最小化となる環境調和型プロセスの設計、エコテクノロジーを基調とする共生システムの制御と運用に資するニューラルネット・エキスパートシステムが紹介されている。
  5. 大学の学部生、大学院生には、自然の科学技術書として役立ち、一般研究者には参考書として活用できる。
執筆者 大阪大学 基礎工学部 教授
体裁/価格 B5判 180ページ 上製本
定価/本体15,000円+税
発行日/1999年2月1日
No.728
発刊に際して
 人間活動によって、地球環境との調和が破壊され、社会文明を維持するために、ヒトがその頭脳を駆使して開発した人工物は、自然から遊離しつつある。ゼロエミッションの経済学が議論される一方、自然保護と農業の重要性が指摘される昨今である。地球の生命体は、自然資源のエネルギー、大気、水質、土質、食糧などによって支えられ、ホメオスタシス(恒常性)を保持している。資源利用の効率向上から、光合成、遺伝子組換え、細胞融合などの手段が開発されている。しかし、地球環境のホメオスタシスは、生態系の食物連鎖に基盤を置いている。本来、生態系は個々の現象の総和として表現されない非線型性、不可逆性を特徴として備えている。その自己設計能力(または自己組織化)をもつ多目的システムでもある。生命現象と地球環境のホメオスタシスとその安定性などを解明するエコ-サイエンス(Eco-science)、これに基づいて生態系の自己設計能力を誘導し、人間に利益をもたらすエコ-テクノロジー(Eco-technology)の役割を理解しなければならない。有用となる共生技術の基づいて、エネルギー、食糧、環 境のシステムの持続的利用を可能にする工学方法が不可欠であり、本書では詳しく解説されており、自然科学技術の研究者には、必携の書であると信じる。
目次
【第1章】エネルギーと物質変換システム
1.1 エネルギー形態とその利用
1.2 化石エネルギーとエネルギー変換
1.3 核分裂と核融合
1.4 省エネルギーと廃棄物最小化
   参考文献
   演習問題
【第2章】地球の大気・水質・土質システム
2.1 大気の性状とオゾンの役割
2.2 酸性雨と温室効果ガス
2.3 水質の性状と機能
2.4 水質汚染と浄化
2.5 土質性状の機能
2.6 土質汚染と保全
   参考文献
   演習問題
【第3章】生命体のシステム
生命体のシステム

3.1 細胞と遺伝子
3.2 タンパク質と触媒作用
3.3 生命体の代謝
3.4 バイオ・リアクターシステム
3.5 バイオ・リメジェーション
   参考文献
   演習問題

【第4章】食糧生産と育種技術
4.1 食糧需要と人口問題
4.2 ホメオスタシスと異常気象
4.3 微細藻類によるCO2固定化
4.4 遺伝子組換えと人工生態システム
4.5 人工農業と工業育種
 4.5.1 種苗工場
 4.5.2 野菜工場
 4.5.3 畜産工場
 4.5.4 養魚工場
   参考文献
   演習問題
【第5章】共生システムの設計
5.1 人工共生システムの選択肢
5.2 人工共生システムの構成
 5.2.1 反応システム
 5.2.2 分離システム
 5.2.3 回分操作と連続操作の生産速度
5.3 環境調和型システムの設計計算法
 5.3.1 光独立栄養塩による微細藻類の培養と有用成分の有効利用
 5.3.2 人工種子の生産プロセス
5.4 生態系の自己設計能力
   参考文献
   演習問題
【第6章】共生システムの設計
6.1 人口増加と地球環境
6.2 共生エキスパートシステム
 6.2.1 ニューラルネットと神経細胞
 6.2.2 ニューラルネットによるエクスパートシステム
6.3 共生システムの弾力性と秩序形成
6.4 多目的システムとエコテクノロジー
   参考文献
   演習問題
その他
演習問題解答
記号表
索引

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