コンピューターが小形、高速、高容量になろうが、いかに新規な、飛躍的な電気・機械物質文明が開けようが、所詮それらは部品の集合体であり、部品は材料の複合体である。従ってその機器の性能、寿命、信頼性はすべて材料によって決定されるわけであり、材料の応用技術、信頼性の確認なくして何も作ることはできないということである。
電子時代、新素材と新しい言葉が次々と作られる昨今であるが、その新素材も応用技術があって初めて材料として認められるわけで、化学や材料の知識や理論をいかに述べても、これから新しい物を設計しようとする機械屋さんや電気屋さんに、どれほど役立つだろうか。材料の話は、特性をとおして横断的に説明しなくては役に立たない。我々は材料を買い、使うのではなくて、特性、特に経時的信頼性を買い使うのだからである。
これらはいずれもプラスチックのユーザーにすると分かりにくく、あまり必要な部分ではなかった。むしろ我々ユーザーは素材の性質や、他との比較と何に使えるかが知りたいわけで、本書は反応式よりは特性比較と実験データ、材料の選定法や事故対策など、ユーザーサイドの立場からプラスチック使用の実務についての必要な知識を分かりやすく説明して行きたい。 |