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フタロシアニンシリーズ第2弾
機能性色素としてのフタロシアニン

近応用分野の全てを網羅した書としては類書皆無!

<フタロシアニンは>
着色の分野ばかりでなく、ディスプレー用カラーフィルター、各種有機半導体、コピー機の有機光半導体、CD-R、医療用色素などの機能性色素として、化学はもとより材料工学、電気電子工学、薬学、医科学などの多くの研究者、技術者に関心が持たれている。
本書の特色
  1. フタロシアニンの科学とテクノロジー、将来における技術および材料開発のための指針となることを期待して執筆されている。
  2. 現場技術者への指導書として活用できるよう構成されている。
編著者
廣橋  亮 日本大学生産工学部
坂本 恵一 日本大学生産工学部
奥村 映子 化学技術教育研究所
執筆者(執筆順)砂金 宏明 物質・材料研究機構
半田  真 島根大学総合理工学部
春日 邦宣 島根大学総合理工学部
福田 貴光 東北大学大学院理学研究科
小林 長夫 東北大学大学院理学研究科
石井 和之 東北大学大学院理学研究科
石川 直人 東京工業大学大学院理工学研究科
城丸  修 東洋インキ製造滑逞ソ研究所
田中 正夫 大日本インキ化学工業
ミヒヤエル・エンゲル 大日本インキ化学工業
宮崎 修次 東洋インキ製造
吉本惣一郎 東北大学大学院工学研究科
中村 雅一 千葉大学工学部
工藤 一浩 千葉大学工学部
田中 豊英 千葉大学工学部
小島 明夫 潟潟Rー 研究開発本部
竹内  学 茨城大学工学部
榎田 年男 東洋インキ製造叶F材事業本部
権  泰善 東洋インキ製造叶F材事業本部
山本  寛 日本大学理工学部
中津井 久 東京理科大学科学技術交流センター
坂本  希 東洋インキ製造叶F材事業本部
浦野 年由 三菱化学褐電材料研究所
角田  敦 千歳科学技術大学光科学部
天尾  豊 大分大学工学部
木村  睦 信州大学繊維学部
白井 汪芳 信州大学繊維学部
新森 英之 山梨大学大学院医学工学総合研究部
松郷 誠一 山梨大学大学院医学工学総合研究部
体裁/価格 体 裁/B5判 上製本 540ページ
定 価/44,100円
   (本体価格:42,000円)
発刊日/2004年7月20日
発 行:アイピーシー出版部
コードNo. 949
発刊に際して
近年、フタロシアニンへの関心が多方面から高まっております。フタロシアニンは化学の分野ばかりでなく、材料工学、電気電子産業、薬学、医療など多くの研究者、技術者に関心が持たれている。
フタロシアニンは古くは顔料・染料などの色材として、近年ではディスプレー用カラーフィルター、OPCやCD-Rなどの機能性色素としても用いられており、過去から現在までのフタロシアニンの利用を観ると、この物質は将来に至っても新たな機能を発見できうる、高いポテンシャルを秘めているといえる。フタロシアニンに関する報告、特許等は年々増加しており、学際分野の研究者、技術者の方々によって研究されており、フタロシアニンが技術の進歩に伴って様々な分野において利用されるようになったため、基礎科学、忘れられていた古い手法あるいは着色分野における基幹技術が見直しされることが多くなってきた。フタロシアニンの研究および利用は広範囲にわたっているため、全てを網羅した成書が少ないのが現状である。また、現場の技術者の方々への指導書となるようなものは見受けられない。
そこで、本書は基礎から応用面までを網羅して、フタロシアニンを研究対象としている多くの研究者および技術者の方々に、フタロシアニンの科学、将来における技術および材料開発のための指針となりうることを期待して、執筆いたしました。この機会に関係諸氏の座右書として本書をお勧めする次第です。
目次
I 基礎編
第1章 総 論
1. 1 色素と色の認識
1. 2 機能性色素
1. 3 フタロシアニン色素の概要
1. 4 フタロシアニンの歴史と変遷
1. 5 機能性色素としてのフタロシアニン
第2章 フタロシアニン化合物の合成と特徴
2. 1 フタロシアニンの合成法
 2. 1. 1 ワイラー法
 2. 1. 2 フタロニトリル法
 2. 1. 3 リチウム法
 2. 1. 4 サブフタロシアニン開環法
 2. 1. 5 塩素化フタロシアニン
2. 2 類縁体の合成
2. 3 新しいフタロシアニン
2. 4 フタロシアニン金属錯体の合成
 2. 4. 1 典型元素錯体
 2. 4. 2 遷移元素
 2. 4. 3 骨格に歪みを持つフタロシアニン
2. 5 代表的な類縁体の合成
第3章 フタロシアニンの構造
3. 1 化学構造
 3. 1. 1 質量分析法
 3. 1. 2 NMR
 3. 1. 3 振動スペクトル
 3. 1. 4 結晶構造解析
3. 2 フタロシアニンの電子構造
 3. 2. 1 フタロシアニン配位子のフロンティア軌道
 3. 2. 2 中心原子とフタロシアニン配位子間の相互作用
3. 3 フタロシアニンの光物理的性質
 3. 3. 1 閉殻原子を中心に持つフタロシアニン
 3. 3. 2 開殻中心金属を持つフタロシアニン
 3. 3. 3 フタロシアニンダイマー
3. 4 磁気的特性
 3. 4. 1 遷移金属フタロシアニン錯体の磁性
 3. 4. 2 πラジカル型フタロシアニンの磁性
 3. 4. 3 希土類フタロシアニン錯体の磁性
第4章 フタロシアニンの分光特性
4. 1 構造とスペクトル
 4. 1. 1 単層フタロシアニン錯体の電子スペクトル
 4. 1. 2 二層型(Double-decker型)フタロシアニン錯体の電子スペクトル
 4. 1. 3 三層型(Triple Decker型)フタロシアニン錯体のスペクトル
4. 2 溶液系の吸収スペクトル
 4. 2. 1 MPcの吸収スペクトルの基本形
 4. 2. 2 π共役系の拡張・縮小と対称性の低下
 4. 2. 3 中心金属元素及び軸配位子の影響
 4. 2. 4 周辺置換基
 4. 2. 5 発色団間の相互作用
 4. 2. 6 酸塩基反応
 4. 2. 7 酸化還元反応
 4. 2. 8 溶媒効果(ソルバトクロミズム)
 4. 2. 9 Pc類縁体の吸収スペクトル
4. 3 フタロシアニン結晶の電子吸収スペクトル
 4. 3. 1 励起子相互作用、電荷移動相互作用、分子の歪み
 4. 3. 2 励起子相互作用、電荷移動相互作用、分子歪みを取り込んだ計算
 4. 3. 3 光学スペクトル、光伝導性に関する解釈
4. 4 磁気円偏光二色性(MCD)スペクトル
 4. 4. 1 基礎理論
 4. 4. 2 MCDスペクトルのフタロシアニンへの適用例
第5章 フタロシアニンの顔料化と粒子物性
5. 1 分子構造および結晶構造と物性との関連性
5. 2 結晶構造
5. 3 結晶転移
5. 4 顔料化
 5. 4. 1 AP法およびAS法
 5. 4. 2 ソルベントソルトミリング法およびソルベントミリング法
 5. 4. 3 DM法
5. 5 劣化現象と性質改良
 5. 5. 1 耐光性・耐候性
 5. 5. 2 耐熱性・耐溶剤性
 5. 5. 3 分散安定性
5. 6 フタロシアニン類の物理化学特性
 5. 6. 1 密度
 5. 6. 2 溶解性
 5. 6. 3 蒸気圧
 5. 6. 4 熱安定性
5. 7 表面特性と表面処理
 5. 7. 1 表面特性
 5. 7. 2 表面処理
第6章 フタロシアニンの薄膜化
6. 1 評価方法
6. 2 フタロシアニンの結晶構造
6. 3 蒸着法薄膜
 6. 3. 1 平面状フタロシアニン
 6. 3. 2 折れ曲がったフタロシアニン
 6. 3. 3 フタロシアニン関連化合物
6. 4 LB膜
 6. 4. 1 フタロシアニン単量体
 6. 4. 2 フタロシアニン二量体、オリゴマー
6. 5 その他の湿式法薄膜
 6. 5. 1 キャスト法薄膜
 6. 5. 2 自己組織化膜
 6. 5. 3 ミセル破壊法
第7章 電気化学、電子移動
7. 1 酸化還元電位
 7. 1. 1 単量体フタロシアニン類
 7. 1. 2 フタロシアニン類希土類サンドイッチ二量体、三量体
7. 2 電極上のPcのキャラクタリゼーション
第8章 固体電子物性
8. 1 有機半導体の電気物性
8. 2 電気物性評価法
 8. 2. 1 導電率測定
 8. 2. 2 C-V測定
 8. 2. 3 移動度測定(電界効果測定)
 8. 2. 4 熱刺激電流測定法
8. 3 局所構造に依存した電気物性とその評価
第9章 分子物性と光電現象
9. 1 暗伝導
 9. 1. 1 バンド伝導
 9. 1. 2 ホッピング伝導
9. 2 光伝導
 9. 2. 1 オンサガー理論
 9. 2. 2 光電流の発生
9. 3 光電流測定の注意点および問題点
II 応用編(機能性色素編)
第1章 機能性色素としての応用分野
1. 1 光電効果の基礎と応用
 1. 1. 1 外部光電効果
 1. 1. 2 内部光電効果
 1. 1. 3 電子写真用感光体
 1. 1. 4 金属錯体の光伝導
1. 2 電子写真への応用
 1. 2. 1 電子写真−カールソンプロセス
 1. 2. 2 フタロシアニンの感光体への応用
 1. 2. 3 フタロシアニンの結晶構造と光伝導
1. 3 発光素子への応用
 1. 3. 1 フタロシアニンの有機EL素子への展開
 1. 3. 2 有機EL素子の構造と動作原理
 1. 3. 3 フタロシアニンの正孔輸送性
 1. 3. 4 フタロシアニンを使用した有機EL素子
1. 4 クロミズムへの応用
第2章 分散系伝導体の光物性
2. 1 分散系伝導体の電気物性
 2. 1. 1 粒子分散系の導電率
 2. 1. 2 フタロシアニン粒子分散系の電気伝導−マトリックスの効果
 2. 1. 3 フタロシアニン粒子分散系の電気伝導−分散系の分子配向効果
 2. 1. 4 フタロシアニン顔料の結晶形の評価
第3章 光の応用
3. 1 PHB
 3. 1. 1 ホールバーニングとは
 3. 1. 2 フタロシアニンにおけるホールバーニング
 3. 1. 3 低分子材料フローズン溶液中のフタロシアニン
 3. 1. 4 高分子およびその他のホスト中のフタロシアニン
 3. 1. 5 ホールバーニングの課題
3. 2 光メモリー
 3. 2. 1 フォトクロミック材料
 3. 2. 2 フォトケミカルホールバーニング(PHB)材料
 3. 2. 3 光ディスク材料
 3. 2. 4 光スイッチ材料
 3. 2. 5 電子写真メモリー材料
3. 3 CD-R用光記録材料の設計と合成
 3. 3. 1 追記型光記録媒体の記録再生メカニズム
 3. 3. 2 追記型光記録用色素の要求物性
 3. 3. 3 フタロシアニン系CD-R用色素の設計
 3. 3. 4 フタロシアニン系CD-R用色素の合成
3. 4 高感度フォトポリマーイメージング材料
 3. 4. 1 ジアルキルアミノスチリル系色素に代表される直鎖ポリメチン構造を有する色素(直鎖ポリメチンタイプ増感色素)の例とその合成方法
 3. 4. 2 感光性フィルムのレーザーフラッシュフォトリシス増感色素のフィルム系レーザーフラッシュフォトリシス
3. 5 非線形光学材料
 3. 5. 1 非線形光学特性の評価
 3. 5. 2 非線形光学定数の報告例
 3. 5. 3 非線形屈折率および非線形吸収(Z-scan法)
 3. 5. 4 逆飽和吸収(RAS)
第4章 起電力の応用
4. 1 色素増感太陽電池
 4. 1. 1 色素増感太陽電池の構成と光電変換特性の評価
 4. 1. 2 金属フタロシアニンの光増感作用を利用した色素増感太陽電池
 4. 1. 3 金属フタロシアニンの光増感作用を利用した色素増感太陽電池の機能向上
第5章 表面物性の応用
5. 1 触媒作用
 5. 1. 1 酵素様触媒反応
 5. 1. 2 カタラーゼ様反応
 5. 1. 3 オキシダーゼ様酸化反応
 5. 1. 4 ジオキシゲナーゼ様反応
 5. 1. 5 ペルオキシダーゼ様反応
 5. 1. 6 チトクロームP-450様反応
 5. 1. 7 酵素様触媒反応を用いた消臭機能
 5. 1. 8 酵素様触媒反応を用いた殺菌機能
第6章 生理機能
6. 1 光線力学用色素
 6. 1. 1 光線力学的療法の科学的原理
 6. 1. 2 ヘマトポルフィリン誘導体
 6. 1. 3 フタロシアニン系光線力学用色素
6. 2 光治療
 6. 2. 1 生体組織における光透過性
 6. 2. 2 光線力学用色素の腫瘍細胞に対する親和性
 6. 2. 3 抗腫瘍効果
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